『建設ニュース|土木ニュース』
土木学会 1946(昭和21)年~1949(昭和24)年

 ここに掲載するのは、戦後の困難の中、学会誌が月刊化されるまでの間に出された、新聞形式の定期刊行物である。徐々に活動を活発化する土木学会の活動をニュースとして伝えた。以下、発刊の経緯を引用する。

 (1945年8月以降の戦後の荒廃の中で)学会誌の復刊は当分は困難と判断されたが,学会活動の不振を嘆く在京の一部有志会員の間から学会革新を図る意味を込めて新聞の発行が計画され,大塚全一,左合正雄,福岡正巳氏らが中心となって,田中豊会長の了解のもとに新聞(ニュース)を製作することとなった.1946年1月ころから準備に着手し戦争終了1年目の8月1日にB3判2頁の「建設ニュース」が完成した.(中略)その後,奥田教朝委員長のもと,公式に8月から新聞編輯委員会が発足,46年11月に「土木ニュース」第1号が完成する.49年12月まで38号を刊行,1950年1月の学会誌月刊までのリリーフ役を十分に果たした.(『土木学会の80年』p.91)

建設ニュース

建設ニュース 1号(1946年8月発行) 目次
論説・報文 原子爆弾の跡 奥村敏恵
戦災復興の基本問題 赤岩克巳
新幹線の一部早急に施行されん  
日発建設を開始  
本年に於ける水害の特筆すべき現象に就て  
汎米道路完成近し 福岡正巳
今後に於ける土木事業遂行に就ての構想 安芸皎一
講座・練上りコンクリートに就て 国分正胤
技術 練上りコンクリート販売会社,東京に出現か 森 茂
随筆 若き土木技術者の或る行き方 森 茂

土木ニュース 1号~38号(1946年11月~1949年12月発行)

土木ニュース 1号 (1946年11月) 目次
論説・報文 発刊の辞(会長) 鹿島精一
復興建設に企画性を強化せよ 立花次郎
失業対策土建事業の機械化 野崎操一
技術 舗装材としての松根油タール 谷藤正三
土木ニュース 2号 (1946年12月) 目次
論説・報文 土木学会の革新 最上武雄
科学研究のことなど 谷藤正三
技術 本邦に於ける代表的路床に関する調査研究 福岡正巳
水道がなぜ塩素臭いか 左合正雄
土木ニュース 3号 (1947年1月) 目次
論説・報文 公共事業の在り方に就て 安藝皎一
戦災都市復興事業の展望 町田保
昭和廿二年の土建界 宮長平作
今後の土木工事施工 加納儉二
学術研究中央機構改組の動向 佐藤寛政
鉄道の復興建設 立花次郎
終戦後に於ける研究機関の動き 最上武雄
水道界の展望 杉戸清
これから何が研究されねばならないか 青木楠男
資材需給に関する今後の見透? 本多次郎
国鉄復興の歩み展望 好井宏海
技術 焼け瓦を骨材とするコンクリートの強度 山田順治
土木ニュース 4号 (1947年2月) 目次
論説・報文 港湾工事の展望 柳沢米吉
建設省問題 奥田教朝
技術 南海地震の特性に就て 金井清
紀南地方に於ける建築物の震浪害に就て 梅村魁
堰堤蒿上 神谷貞吉
土木ニュース 5号 (1947年3月) 目次
論説・報文 公共事業を再検討せよ 石田武雄
六・三・三制の斎するもの 本間仁
土建界の封建性打破 佐藤九郎
技術 南海大地震を見る(一) 福岡正巳
土木ニュース 6号 (1947年4月) 目次
論説・報文 建設事業の合理化 佐藤九郎
堰堤國営論 伊藤令二
失業救済事業 佐藤九郎
技術 米國のアスファルト舗装 長谷川博
南海大地震を見る(二) 福岡正巳
土木ニュース 7号 (1947年5月) 目次
論説・報文 工事機械化への反省 河上房義
都市及農村衛生の将来 廣瀬孝六郎
技術 三隅川橋梁復旧工事 田中五郎
南海大地震を見る(三) 福岡正巳
随筆 砂あそび 最上武雄
土木ニュース 8号 (1947年6月) 目次
論説・報文 科学研究の振興 平井敦
銅山川の分水問題(第三次協定成立す) 土木出張所
技術 米國の大量生産住宅に就て 平山嵩
土木ニュース 9号 (1947年7月) 目次
論説・報文 技術改善の必要 仁杉巖
都市と火災 松井達夫
技術 中央線 八十島義之助
終戦後のセメントの強度低下に就いて 山田順治
土木ニュース 10号 (1947年8月) 目次
論説・報文 就任に際して 岡田信次
大学教育の目標 福田武雄
電氣を石炭以上に考えよ 大西英一
技術 ショベルに就いて 斎藤義治
随筆 閃めきを育てよ 佐合正雄
土木ニュース 11号 (1947年9月) 目次
論説・報文 新制度化の専門教育 岡本舜三
新潟港の埋没 浜田徳一
技術 ブルトーザー・グレダーに就て 斎藤義治
松根油タールの瀝青面補修材料としての利用価値 谷藤正三
土木ニュース 12号 (1947年10月) 目次
論説・報文 水害対策を真剣に考えよ 山内一郎
建設技術者挙げて建設省実現に邁進せよ 落合林吉
屋久島(一) 松尾春雄
土木機械化論の反省 長谷川博
土木ニュース 13号 (1947年11月) 目次
論説・報文 テネシー峡谷事業局(T・V・K)に就て 猪瀬寧雄
阪東太郎は水文統計学を要望する 岩井重久
観光事業と港湾 松井春雄
技術 関門國道トンネルの現状 谷藤正三
随筆 屋久島(二) 松尾春雄
蒲田碎石工場 青木美寛
英國の都市地方計画法 青木美寛
土木ニュース 14号 (1947年12月) 目次
論説・報文 國鉄戦災停車場の現状と復旧対策に就て 江藤智
技術 青森乃小湊・水陸連絡設備に就て 高橋憲治
随筆 屋久島(三) 松尾春雄
土木ニュース 15号 (1948年1月) 目次
論説・報文 長期経済計画に期待する 東壽
天皇陛下をお迎えして(安積疎水第二幹線工事現場に) 高橋 一郎
一九四八年の建設界を語る 座談会
昭和廿三年の土木界 内海清温
学会講演界について会員諸兄に訴ふ 最上武雄
盛り場について 石川栄 
土木ニュース 16号 (1948年2月) 目次
論説・報文 建設院の発足に際して 奥田教朝
民間研究機関の振興に就て 河上房義
新潟海岸の最近の侵蝕状況 浜田徳一
技術 地震の予知について(上) 山口生知
随筆 フアウストと土木 長山恭介
土木ニュース 17号 (1948年3月) 目次
論説・報文 建設事業に関する二つの傾向 赤岩勝美
建設院技術研究所設立に関して 猪瀬寧雄
技術 地震の予知について(下) 山口生知
英國の都市計画法を読みて 荒川磐計
セメントなる名称について 山田順治
土木ニュース 18号 (1948年4月) 目次
論説・報文 石炭增産と土木技術 奥田教朝
河川綜合開発調査に就て 山岡包郎
技術 時間給水小論 岩崎福吉
大暴風に依る函館有川埠頭の被害 宮下和夫
施工機械の進歩 田中耕也
千拓並に低地改良の新工法 山本弘之
土木ニュース 19号 (1948年5月) 目次
論説・報文 補修に重点を置け 石田武雄
土木工学と地球物理の関連 菱田耕造
技術 名古屋市内戦災跡砂利採取工事について (名古屋市復興局土木部 建設課)
土木ニュース 20号 (1948年6月) 目次
論説・報文 水と文化 廣瀬孝太郎
現場技術者の知識を高めよ 石田武雄
綜合計画の意義 奥田教朝
技術 戦災復興作業に爆薬の作用(上) 山家信次
土のしめ固め試験法 福岡正巳
利根川の洪水予報 近藤利八
土木ニュース 21号 (1948年7月) 目次
論説・報文 ボート・オーソリティーに就て 瀬尾五一
技術 我が國土質工学研究の概況 星埜和
土木ニュース 22号 (1948年8月) 目次
論説・報文 水道行政の一元化について 寺島重雄
電氣事業の再編成について 林將治
技術 北陸震災報告 一般被害 大串満馬
北陸震災報告 河川について 伊藤愛橘
北陸震災報告 道路について 河北正治
随筆 内村鑑三と土木(一)港工学序論 松尾春雄
土木ニュース 23号 (1948年9月) 目次
技術 北陸震災報告 石川縣を見る 久保慶三郎
藤琴川橋梁の破損 池原武一郎
シープフート・ローラーに就て 中田一幸
土木ニュース 24号 (1948年10月) 目次
論説・報文 観光事業に関連して 奥田教朝
電源二千万キロは可能か 林清治
技術 万代橋事件について 猪瀬寧雄
小型ポンプ式凌渫船について 猪瀬寧雄
随筆 内村鑑三と土木(二)港湾より見た 松尾春雄
土木ニュース 25号 (1948年11月) 目次
論説・報文 土木企業の公共性と将来性 桑原弥壽雄
技術 耐震対策と災害緊急用橋梁 渡部屋福平
三島鉄道教習所の材料実験室 杉木六郎
随筆 内村鑑三と土木(三) 彼の土木事業観 松尾春雄
土木ニュース 26号 (1948年12月) 目次
論説・報文 昭和二三年を回顧して 奥田教朝
技術 國道一号線の交通経済調査(報告) 杉木六郎
随筆 内村鑑三と土木(四)土木技術家によって國が救われた話 松尾春雄
土木ニュース 27号 (1949年1月) 目次
論説・報文 科学技術の眞の解放へ 高木健
國有鉄道の経営の合理化と技術者の努力 立花次郎
経済復興計画とその復旧建設計画について 幸野弘道
技術 ヨルダン河開発事業(J・V・A) 猪瀬寧雄
随筆 内村鑑三と土木(五)日本の救 松尾春雄
昭和二十三年の回顧 内海清温
道路雑感 佐藤寛教
思い出二三 平山復次郎
夜明け前 松井達夫
とんねる 大石憲次
新装の東京驛 久保田敬一
随想 岡田信次
車中雑感 安 皎一
新春都市随想 石川栄耀
歌によまれた河川工学 楠宗道
クレオパトラの針 安宅勝
土木ニュース 28号 (1949年2月) 目次
論説・報文 國家公務員法について 尾之内由紀夫
技術 新京浜國道の現状 坂田中
構造物の新しい設計法 ホセイン・モタバリ
土木ニュース 29号 (1949年3月) 目次
論説・報文 災害亡國論 中岡二郎
編集部の企画について 星埜和
技術 渡川改修工事 三好宗逸
災害と都市計画 岩間一郎
土木ニュース 30号 (1949年4月) 目次
論説・報文 衛生工学 左合正雄
直轄河川管理に就て 松本正雄
技術 小河内堰堤施工に対する要望 安藤新六
ラテンアメリカ諸國に於ける上下水道の問題 角谷省三(訳)
北海道芦別炭山坑道堀鑿方式に就て 青木美寛
三方談義 黒田静夫
土木ニュース 31号 (1949年5月) 目次
論説・報文 現下の失業対策と公共事業制度 奥田教朝
技術 路面経済調査のための堀鑿方式に就て 谷藤正三
随想 懺悔 最上武雄
土木ニュース 32号 (1949年6月) 目次
論説・報文 日本國有鉄道の発足に際して 田中茂美
三つの希望 末松栄
観光客誘致策と其施設に就て 南信一
技術 最近のセメントの品質に就て 山田順治
樹枝状組織解説 岡本但夫
土木ニュース 33号 (1949年7月) 目次
論説・報文 用語の改訂について 福田武雄
二四年度研究費配分が決まるまで 星埜和
随想 傾斜した鉄筋コンクリートビルを匤正した話(上・下) 楠宗道
賢哲 榧木寛之
土木ニュース 34号 (1949年8月) 目次
論説・報文 都市計画の実現性と不信性に就て 五十嵐酵三
技術 九頭竜川震災復旧工事報告 岸栄
土木ニュース 35号 (1949年9月) 目次
論説・報文 土木測定学の提唱 丸安隆和
技術 コンクリート標準示方書について 吉田徳次郎
スタディア本板測量の実例 吉田徳次郎
さく岩機用ディタッチャプルピット 吉田徳次郎
土木ニュース 36号 (1949年10月) 目次
  建設省、積極的に重機械技術員養成に乗り出す-沼津養成所の近状 西村義一
新会誌の構想ー企画小委員会原案作成  
土木ニュース 37号 (1949年11月) 目次
  電源開発電気事業研究の官民視察団年内に渡米の予定  
田中豊博士 学士院会員に推薦さる  
アメリカ土木学会より回答  
土木ニュース 38号 (1949年12月) 目次
昭和24年を送るに当りて 奥田教朝
新聞終束に際して 奥田教朝
原田忠次君の事ども 松尾春雄