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土木学会江戸開府400年記念展

江戸の都市づくりと国土マネジメント


展示は終了しました。

期間:平成15年5月26日〜6月30日

場所:土木学会土木図書館前ロビー

開催にあたって

開催に寄せて(感想文を掲載)

アンケートにご協力ください
  
概 要 *pdfアイコンをクリックするとパネルイメージが表示されます。セキュリティがかかっていますので,印刷、コピー等はできません
 第1部 江戸はこうして造られた
 洪積台地の東端に築かれた
 江戸城
デジタルマップから地形を起こしてお城の位置を3次元で示します。
 江戸整備の経緯 年表と図で江戸城下の形成過程を示します。

 江戸を作ったヒト・モノ 江戸城・城下を作った武士や民衆、資材調達の流れを示します。

 江戸の町の水利機能
 (上水道)
江戸のインフラ機能に欠かせない上水の仕組みを示します。
 江戸の町の水利機能
 (下水道)
江戸のインフラ機能に欠かせない下水の仕組みを示します。
 江戸の町の河岸機能 地形図に江戸切絵図を落とし、河岸70箇所の位置をプロットして江戸の暮らしを支える生活物資の流通を示します。
 四谷の町並みの変遷 お濠端や見附橋、四谷界隈の変遷を地図や写真、絵葉書で示します。



 第2部 国土マネジメントと江戸
 関東平野の開発と江戸 ヒンターランドとしての関東平野の役割を絵図と表で示します。

 海外交易から見た江戸の
 位置
家康が江戸を選んだ理由のひとつに海外交易があったとの仮説を当時の海外航路や海流、外国との交易年表などで示します。
 陸のネットワーク 江戸五街道四宿の整備及び橋と渡しの関係を浮世絵や図で示します。

 水のネットワーク 全国を結ぶ海洋航路と内陸を水路で結ぶ舟運、特に関東や奥州の舟運・河岸場を浮世絵、図などで示します。
 利根川東遷の経緯と目的 江戸を襲う利根川の大洪水を如何に治めたか、その経緯を年表と絵図などで示します。






開催にあたって

 徳川家康が慶長8年(1603)江戸に幕府を開いてから、今年は400年の節目にあたります。江戸は「将軍のお膝下」として発展し、享保年間(1716〜35)には人口百万人を数える大都市に成長しました。これらの人々が日常生活を営むために、治水・交通・上水などの社会インフラが整備されてきました。また政治の中心地として、各地域としっかりと繋がったネットワークが整備されました。これらに、土木技術は重要な役割を担ってきました。

 また土木学会が現在の四谷の位置に建てられたのは昭和32年(1957)のことですが、ここは江戸城外濠であったところです。土木学会は物理的にも江戸城と深い関わりがあります。

 これらのことに鑑み、二つのテーマの下にパネル展示を企画しました。

一つは「江戸はこうして造られた」として、江戸の都市づくりに焦点を当てたものです。江戸城を中心にした都市の整備がどのように行われていったのか、この一環として四谷の町並みの変遷も整理しています。

 もう一つが「国土マネジメントと江戸」として、広域的な観点から江戸を見たものです。江戸が政治の中心地になぜなり得たのか、あるいはそのためにどのような整備が行われていったのかについて、かなり大胆な仮説も加えて整理しています。

 江戸東京博物館による「大江戸八百八町」展をはじめ、各機関で江戸開府400年記念行事が行われてきました。土木学会が、小規模とはいえ記念パネル展示を行うにあたり、土木学会らしい内容を第一に心掛けましたが、その意が充分尽くし得ていたら幸いです。

 なお、開催にあたり、下記の各機関・個人の協力を賜りました。
 記して感謝の意を表します。

社団法人土木学会
第90代会長 岸 清


■協力機関・個人(敬称略,順不同)
 深井甚三(富山大学教育学部教授) 内藤 昌(愛知産業大学学長) 鈴木理生(都市史研究家)
 橋本直子(葛飾区郷土と天文の博物館学芸員) 栗田 彰(江戸・東京 下水道史家) 
 国立国会図書館 国立公文書館 東京都公文書館 東京国立博物館
 船橋市西図書館 建設産業図書館 葛飾区郷土と天文の博物館 田口栄一 埼玉県立文書館
 江戸東京博物館 彦根城博物館 都立中央図書館 東北大学附属図書館
 中央区京橋図書館 品川歴史館 下田愛子 箱根町教育委員会 国立天文台
 見沼代用水土地改良区 小学館 草思社 評論社 丸善 二宮書店 エーピーピーカンパニー
 
■企 画:江戸開府400年記念企画小委員会
 委員長:松浦茂樹
 委 員:岩屋隆夫,神吉和夫,久保田稔男,藤澤泰雄