第33回土木計画学研究発表会・講演集
(この内容は発表申込み時のものです)
発表者倉内慎也(名古屋大学)
連名者 森川高行(名古屋大学),金森亮(名古屋大学),棚橋謙介(名古屋大学)
論文について
論文タイトル
離散選択モデルによる交通時間価値の推計可能性
論文概要
本研究では,交通時間価値の計測に際して最も頻繁に用いられる手法である,トリップダイアリーデータを用いた離散選択モデルによる推計に焦点をあて,それが実証的にどの程度まで可能であるのか検討することを目的としている.具体的には,まず,著者らの研究グループがこれまで行った理論・実証研究を整理し,時間価値が個人間あるいは対象とするトリップ間で本質的にどのように異なるのかを検討する.次に,それを実証的に計測する上で,用いるデータやモデルによってどの程度の差異が生ずるのか考察を行う.最後に,それらの知見を踏まえ,離散選択モデルを用いて交通時間価値を計測する上での留意事項をまとめると共に,時間価値や便益計測における代替的方法の可能性について言及する.