第33回土木計画学研究発表会・講演集
(この内容は発表申込み時のものです)
発表者中山晶一朗(金沢大学)
論文について
論文タイトル
交通配分の確率モデル
論文概要
災害や事故が発生していない通常の交通状況下では,交通ネットワークの不確実性の主な原因として,交通需要や個々人の経路選択が日々変動することが挙げられる.これらの交通需要及び経路選択を確率事象として捉え,本研究では,交通需要が確率的に変動するとともに,経路選択が確率的に行われる場合の確率的ネットワーク均衡モデルを構築する.本モデルでは,交通需要と経路選択の両方が確率的であるため,交通量及び旅行時間が確率的に変動する.この提案したモデルを利用,そして発展により,交通ネットワークの不確実性や旅行時間信頼性の評価とともに,交通量や旅行時間の確率的な性質の理論的な解明が可能となると期待できる.