第33回土木計画学研究発表会・講演集
(この内容は発表申込み時のものです)
発表者倉内慎也(名古屋大学)
連名者 福地水穂(名古屋大学),森川高行(名古屋大学),山本俊行(名古屋大学)
論文について
論文タイトル
交通エコポイントのモビリティ・マネジメントとしての効果に関する実証的分析
論文概要
著者らの研究グループは,公共交通利用などのエコ交通行動に対して電子的なポイントが付与される「交通エコポイント」に着目し,2005年に名古屋において社会実験を実施した.社会実験では,参加者に獲得ポイントなどを知らせる際に,公共交通利用によるCO2削減量をメールやHPなどを通じて告知すると共に,携帯メール等を活用して交通・環境問題に関する情報をコラムあるいはクイズ形式で提示している.本稿では,交通エコポイントの効果のうち,上記のコミュニケーションが及ぼす効果に着目し,それが心理・行動面に及ぼす影響について,藤井(2003)が提案している態度・行動変容プロセスに関する概念モデルに基づき,社会実験前後に実施したアンケート調査データならびに社会実験への参加状況を記録したポイントログデータを用いて分析した結果を報告する.