企画概要
京都議定書の発効を受け、運輸部門での環境負荷の低減は地球規模での重要な課題として広く認識されており、今後さらなる経済成長によって交通需要の爆発的な増大が予見されている開発途上国における運輸部門での環境負荷の増加は重大な懸念事項なっている。一方で、多くの開発途上国では、自家用車の普及はまだ途上にある中で、自転車やオートバイ、あるいは各種パラトランジットなど、自家用車に比べて環境負荷の小さいエコロジカルな交通システムを有効活用する土壌が存在している。
本セッションでは、そのようなエコロジカルな交通システムを都市の成長にあわせて有効活用できるべく普及させていく方策について、工学的な立場だけではなく、所得階層の幅の広さや市民意識、社会、経済体制に踏み込んで、社会学、経済学、心理学の立場も交えて、開発途上国出身の留学生による研究発表も含めて学際的に討議を行なう予定である。
発表予定者
中村文彦:趣旨説明、公共交通機関とパラトランジットの連携による交通体系の確立
福田敦:各種パラトランジットの環境負荷の比較
その他、調整中
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