第29回土木計画学研究発表会・講演集
(この内容は発表申込み時のものです)
発表者 山本聖子(岡山県庁)
連名者 土井健司(香川大学工学部)・紀伊雅敦((財)日本自動車研究所)
論文について
論文タイトル
MA型都市モデルに基づく線引き廃止の影響に関する分析
論文概要
我が国における線引き制度は、様々な批判を受けながらも市街地形成に重要な役割を果たしてきたことは事実である。しかし、近年、都城市、高松市をはじめとする幾つかの都市において線引き廃止の手続きが進められており、こうした計画制度の変更は郊外のみならず内部市街地の土地利用にも大きな影響を及ぼすことが危惧されている。
 本稿では、線引き廃止後の土地利用や都市構造への影響を、Multi-agent型都市モデルを用いて予測するものである。ここでは、規制廃止の影響を土地所有者や開発者への個別の影響のみならず、主体間(agent)および空間の相互作用を介して、居住立地、商業立地、都市の社会・経済活力、および都市全体のコンパクト性に及ぼす影響を捉えることを目的としている。