第29回土木計画学研究発表会・講演集
(この内容は発表申込み時のものです)
オーガナイザー 多々納裕一(京都大)
企画について
SSセッション名
防災計画と被害評価の新たな局面
企画概要
 大規模災害による被害の予測と予防対策立案は喫緊の課題である.しかし,今日までインフラの被害が国・地域に与える影響を短期的〜中・長期的かつ産業横断的に分析することは少なく,また技術的に困難であった.巨大地震など広範囲に被害をもたらす災害は,その関係者も幅広く存在し,なおかつその利害関係を議論の俎上に乗せなければ,現実的な防災計画の立案は困難な状況にあるといえる.
 本セッションは,被害状況の予測モデルの開発という話題を通して,現実的に対応できる防災・減災レベルはどの程度であるか,その場合の関係者間の利害関係はどのようになるのか,について率直に議論する場を設けることを目的とする.具体的には東海地震を想定し,その被害予測を地域経済・交通の双方から検討し,要求される減災レベルを関係者ごとに整理することを行う.