第27回土木計画学研究発表会・講演集
(この内容は発表申込み時のものです)
発表者 宅間文夫(明海大学不動産学部)
論文について
論文タイトル
実務における空間的応用一般均衡モデルの理論的整合性に関する注意
論文概要
 近年,様々な一般均衡枠組みを用いた大規模交通基盤施設などの整備効果の分析が試みられている.これらのアプローチは,財や労働力に関してclosedを仮定することで枠組みが成立している.しかしながら,国際航空/国際航路市場を見据えた成田や横浜港などの国際的な交通結節点の施設整備を分析するためには,単に市場を閉じさせるだけでは国際的な人やモノの流れを考慮することができず,新たな工夫を施した一般均衡の枠組みが必要となる.ここでは,分析対象とする地域規模や交通基盤施設に応じた一般均衡枠組みの考え方を検討するともに,いくつかのケーススタディに対して,どのような一般均衡枠組みを用いる必要があるのかについて検討し,また,理論的整合性がきちんと保たれているかどうかの検証方法についても簡単に言及する.