第25回土木計画学研究発表会・講演集 |
概要
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オーガナイザー |
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SSセッション名 都市圏物流に関するビジョン・政策・官民のパートナーシップ |
企画概要 最近の都市圏物流に関連して、企業においては、グローバルな経済競争の中で、効率的な物流システムの構築が必要である。また都市における交通渋滞や大気汚染などの環境問題が社会問題となっており、その原因の一つとして貨物車交通があげられる。このような困難な問題に直面して、政府の物流施策大綱の改定、各自治体における物流ビジョンの策定などの動きがあり、都市圏物流問題について、少しずつ関心を集めるようになってきた。 しかし、各都市は、都市圏物流のような多数の利害関係者が関係する複雑な問題を解決し、効率的な物資流動を確保し、活力があり、かつ持続可能な都市圏物流をマネジメントする必要がある。そのために、各都市は、どのようなビジョンを持てばよいのか、またどのような政策を打ち出せばよいのか、その政策をどのように評価すればよいのか、政策立案のための官民のパートナーシップをどのような仕組みの中で確立すればよいのかということが重要な論点となる。また、政策立案のために必要となるデータおよびその収集・分析・ベンチマーキングも必要である。このような問題点について、本スペシャルセッションにおいては、官・産・学のそれぞれの立場から意見を述べ、将来の都市圏物流のビジョン・政策・官民のパートナーシップのあり方を明らかにすることを目的とする。 最近は、IT(情報技術)やITS(高度道路交通システム)の開発・普及によって、都市圏物流のビジョン・政策を考える場合の可能性の範囲が広がってきている。つまり、従来不可能と思われていた政策や施策がITやITSを活用することによって可能となってきている。このような新しい状況のなかでどのような政策が打ち出せるのか、経済的政策、規制に関する政策、ベストプラクティスに関する政策のそれぞれについて議論を行いたい。 |