掲載雑誌(和): | 日本地震工学シンポジウム論文集 |
Vol: | 10-2巻 |
年: |
1998年
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頁: |
2111-2116頁
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著者(和): |
甲津 功夫
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タイトル(和): |
繰返し力を受けるリベット接合継手の耐震性能
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抄録(和): |
1995年兵庫県南部地震では、鉄骨造建築物も多くの構造的な被害を受けた。本論ではこれらの既存鉄骨造建築物のうち、リベット接合された比較的古い建築物のブレース継手を対象として、実建築物から抽出された試験体を用いた繰返し載荷実験を行い、主としてその降伏耐力や履歴特性について調べた結果を纏めている。接合部の復元力持性は単調載荷時で再現されるようなスケルトン曲線とhardeningタイプのヒステレシス曲線に分離でき、スケルトン曲線を特徴づける点はスリップ起生点応力とリベットのせん断降伏とで決定される荷重であることを明らかにしている。また、ヒステレシス曲線は、スケルトン曲線上のスリップ起生点応力に対応する荷重が繰返しの影響を受けずにほぼ一定であることから、tri−lin−ear型の履歴モデルが設定できることを示している。このことから、接合部の履歴吸収エネルギーがスリップ起生点応力の大きさに依存して変化する可能性のあることを指摘している。
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キーワード(和): |
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掲載雑誌(英): |
THE EARTHQUAKE ENGINEERING SYMPOSIUM PROCEEDINGS
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著者(英): |
Isao KOHZU
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タイトル(英): |
SEISMIC PERFORMANCE OF RIVETED JOINTS UNDER CYCLIC REVERSED LOADING
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抄録(英): |
This paper presents inelastic behavior of riveted joint under cyclic reversed loading. The joint specimen, cut out from K-type brace joint of existing steel power plant, was used for the experiment. The experimental result has shown that load deflection (change of spacing) relation can be characterized by inherent slip initiation load of the joint, which can be estimated by taking into consideration the ultimate shear strength of rivet.
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キーワード(英): |
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記事区分: |
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区分: |
委員会論文集 |