掲載雑誌（和）：	日本地震工学シンポジウム論文集
Vol：	10-1巻
年：	1998年
頁：	401-406頁
著者（和）：	金子　治，伊勢本　昇昭，山口　順子，船原　英樹，藤井　俊二
タイトル（和）：	兵庫県南部地震におけるソイルセメント柱列壁で囲まれた構造物の地震時挙動
抄録（和）：	神戸市の臨海部に位置する建屋は、兵庫県南部地震において隣接する護岸に大規模な側方流動がみられたにもかかわらず建物は無被害であった。その要因として、建物周囲に残置されていた山留め用ソイルセメント柱列壁の液状化対策効果が考えられる。そこで、2次元有効応力解析を用いてソイルセメント柱列壁の効果について検討を行った結果、柱列壁を施すことで地盤応答および杭応力が低減されることが確認された。この効果は主に面内壁によるもので、面外壁のみでは低減効果はほとんど期待できず、柱列壁の効果を評価するためには面内壁を考慮する必要があることがわかった。一方、柱列壁による対策により、建物の固有周期によっては応答が増幅される可能性があることがわかった。
キーワード（和）：	-
掲載雑誌（英）：	THE EARTHQUAKE ENGINEERING SYMPOSIUM PROCEEDINGS
著者（英）：	Osamu KANEKO,Noriaki ISEMOTO,Junko YAMAGUCHI,Hideki FUNAHARA,Shunji FUJII
タイトル（英）：	COUNTERMEASURE EFFECT OF SOIL CEMENT WALLS OBSERVED DURING THE 1995 KOBE EARTHQUAKE
抄録（英）：	A building in Kobe with soil cement walls around its pile foundation survived without critical damage during the 1995 Kobe earthquake. Effecive stress analyses are carried out to estimate countermeasure effect of the soil cement walls. In the analyses mainly due to the effect of the in-plane walls, the deformation of the ground and the stress of the piles are reduced, proving the countermeasure effect of the soil cement walls. It is also found that the building response may be amplified due to the additional stiffness of the ground by the walls, if the natural period of the building is less than 0.8 second.
キーワード（英）：	-
記事区分：	-
区分：	委員会論文集